目が覚めたら朝だった
今日も朝が
私に逢いに来てくれた
希望は音を立てずにやって来る
また始めることを
許された朝
color 金
on 2007/08/25
日に焼けた横顔に
少年のあなたが見える
時が面影さえ連れ去っても
私は憶えています
幾人ものあなたが
今この瞬間も生きている
変化でも喪失でもない
無限のあなた
生クリームを絞る母の横で
余ったクリームをなめる
そんな日常が好きでした
蝉の声を聞きながら
剥いてもらったびわを食べる
そんな夏休みが好きでした
思い出すのは楽しかったことばかり
いくつかあったはずの悲しい出来事は
ケーキと一緒に食べてしまった
あの家は取り壊されてもうないけれど
私の帰る場所は永遠になくならない
目を閉じればお帰りと
笑ってくれるあなたがいる
たてがみの揺れない馬たちが
光の輪を描き続ける
その背に誰かを乗せたって
降ろすのはまた同じ場所
どうしても手に入れられないものは
手に入らないから欲しいのか
どうあってもほしいのか
分からずじまいだから困る
行く末すらないから困る
color 黄
on 2007/06/15
人混みのカーテンをくぐって夜空のビー玉 蹴散らして甘いシャンパンのテーブルにケーキの僕らは向かい合うどこかの席から聞こえてきた"Happy Birthday"明かりが消された数秒のランプになった君の目に僕は見とれていたんだよ
もどかしいこの距離を吹き消す日を待っていた
ずっと君が好きだった