独白の壇上

 

 あなたを見ると切なくなるのは

 私がとうに棄ててきたものを

 まだ大切に 持っているから


 あなたを見ると苛立つのは

 私が必死に隠しているものを

 堂々と首から ぶら下げているから


 あなたを見ると哀しくなるのは

 今このときがいつか思い出になることを

 どこかで分かっているから


web拍手
color 菫
on 2008/07/30

2026/10/12  この詩を音源化しました。